
ソマティック・ピラティス岐阜にお越しいただく方々は大きく分けて2つのカテゴリーに分類できると思っています。
1、姿勢から来るものや自律神経のアンバランスから来る不調等をケアしたい方
2、体を引き締めたい方
どこでも耳にする健康的な生活習慣の大切さですが、聞こえは地味ですが、これが何より大切なんです!上のどちらのカテゴリーの方にも言えることです。
「え?体を引き締めたいと思ったら、食事制限や運動でしょう?」
確かに、そういう部分もあります。ですが、運動はそもそも何のためでしょう?どれだけ運動をしても、プロのアスリートやダンサーでないかぎり消費カロリーはたかが知れています。ではどうして痩身に繋がるのでしょうか?
①運動する=筋肉が付く=代謝が上がるからですね。
②運動する=成長ホルモンやセロトニンの分泌が起きるからです。
年齢を重ねるにつれて落ちていく筋肉量は、一定の運動をすることで育てる必要があります。それには運動は必須です。筋肉が多いほど代謝は上がります。
運動の大切さは分かりました。ただ、クライアントさんのお話を伺っていても、どうしても皆さん見落としやすいのが睡眠です。
「運動していれば痩せるでしょう!?」
睡眠を削っても運動する、または決まった食事の時間を守ること(時間栄養学)や内容を大切にするよりも運動をして痩せようとする。でも、脂肪も減らないし、むくみも取れない、おかしいな、、、そんな方に出会うことがあります。
「寝る、食べる、動く。」
痩せたい!きれいになりたい!という目的を持った人達の中には、がむしゃらに頑張ってしまい、地味で、目的達成とは関係がなさそうな「健康的な生活習慣」の大切さ、いや、絶対さを見落としてしまう方が多くいらっしゃいます。でも、これ以上大切なことはないくらいに、大切なんです。
「寝る、食べる、動く」の三点セットですが、中でも一番大切なのが「寝ること」です。意外かも知れませんが、これは痩せたい場合にも当てはまります。
性差や年齢によって割合は変わりますが、成長ホルモンが就寝後著しく分泌されることはよく言われていますね。分泌されると脂肪燃焼だけでなく、骨を丈夫にしたり、肌や髪の健康を保ったり、疲労回復、精神の安定など人々の活動を支える大きな部分に影響を与えます。
逆に言うと、成長ホルモンが減ると以下のようなことが起こりえます。
https://furdi.jp/column/growth-hormone-sixeffect-105/
- コレステロールの増加
- 体脂肪率の増加
- 骨や筋肉の能力低下
- 生活習慣病のリスク上昇
- 肌荒れや髪質の変化
- 精神面での不調
できるだけネガティブな動機から入るのは良くない、とは思っている私ですが、でもいざこうして見てみると、「やろう!」とドライブがかかる音ではないでしょうか?ものは使いようですねww
寝ること。大切です。本当に大切です。何よりの薬が睡眠だと個人的には本当に、そう感じています。
よい睡眠を得るためには、生活習慣のリズムを整えることが大切。決まった時間に起きて、決まった時間に食事をし、決まった時間に眠る。これを繰り返すことで、これを守る力をつけることで、自律神経も整います。逆に言えば、これが乱れていれば、自律神経も乱れてしまいます。
私は過去に半年間、トレーナーの方についてもらい、LINEで毎日やり取りをし(毎食の写真、舌の状態、日々の生活習慣の記録をLINEで送り、叱咤激励を頂きながら生活習慣を徹底的に見直した時期があります。これまでの人生でこれほど大きく自分の健康と美容と精神衛生に貢献した取り組みはなかったと思っています。
自律神経が大きく乱れてしまっている方々には、そもそも生活習慣のリズムを守ることが非常に難しいことが研究でわかっていますが、パラドックスではありますが、ここを正すことで、安定をもたらすことができます。ひとりで出来ない場合は、プロの方に付いていただき、少なくとも半年間トレーニングしていただくことを強くお勧めしたいと思います。人生が変わると言っても過言ではないのではないかなと思っています。それくらい、睡眠、栄養、運動の生活習慣は大切です。
最後に以下をシェアします。
体内時計を崩さない=良い睡眠習慣=代謝アップ&健康
だと思ってみてください。
体内時計を狂わせないための生活上の工夫10カ条
1.朝の光は推奨しますが、夜の光(スマホ、PC)は夜型化を助長するのでやめましょう。
2.朝食をしっかり摂り、末梢時計(副時計)に朝を教えましょう。
3.休日もできるだけ起床時刻を守り、平日と2時間以上ずれないようにしましょう。
4.カフェインを含むお茶やコーヒーは、就寝4時間前までに済ませましょう。
5.朝から夕までの運動は推奨しますが、夜遅い運動は夜型化と入眠障害になりやすいのでやめましょう。
6.昼寝をするなら午後3時までに、長くても30分以内にしましょう。
7.明る過ぎる寝室は良くないので、影響が弱い赤色系の電球を利用するようにしましょう。
8.寝酒は深い睡眠を得られにくいのでやめましょう。
9.食事はできるだけ就寝2時間前までに済ませましょう。
10.夕食が遅くなるときは、18時前に分食(主食)を摂り、夜遅い食事は軽い低カロリー食にしましょう。参考資料:睡眠障害の診療・治療ガイドライン研究会2002.健康づくりのための睡眠指針2014(厚生労働省、平成26年)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042749.html