ソマティック・ピラティス岐阜では日々クライアントさんと接させていただいて、さまざまな分野を学び、経験して。臨場家としての経験を上書きしたり、再確認したり。そんな風に進んでいます。
色々を経験し、それでもやはり原点に戻るように、神経の観点からも今あらためて思うのは、一見進みがゆっくりに思えても、クライアントさんご本人がご自身の体に対する感覚を育て、意識的に変化に取り組む大切さです。これはソマティックワークの根幹を成す部分。
これまでの人生で培ってきたパターンや硬さを敬いながら意識化し、少しずつ緩め、新しいパターンを育てていく。新たな神経パターンの構築にはご本人が動きに能動的に関わることが欠かせません。慢性的な筋肉の緊張、つまり神経パターンを緩めることは整体などの手技を介した外側からのサポートで一時的にもたらすことはできるのですが、そしてこれは早く結果が出るため分かりやすい変化ではあるのですが、神経パターンを新たに構築するにはどんなに微細でも、意識的で自発的な動きが欠かせません。立派な論文で語られるこうした内容も、実際に眼前に事実として確認させていただき、たしかなものとして納得がいきます。
ソマティック・ピラティス岐阜では、ご来所いただいて整った体や気持ちの状態をひとつのキッカケと捉えていただき、ご自宅で継続してご自身の体の感覚や神経、筋肉のパターンを育てていただけるよう、指導させていただいております。
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体に、呼吸や所作で自然と、揺れるような柔らかさが出てくる瞬間に立ち会うことは、幸せなことだと感じています。
「あなたが抱えている課題は、あなたの体の組織に現れている」と言ったのは、ソマティックワークのひとつ、コンティニュアム創始者のエミリー・コンラッド。
体がふたたび揺らぐような柔らかさを取り戻すことは、人がずっと抱えてきた課題からひとつ、自由になることなのだと感じます。これでひとつ、見たかった展望、やりたかったことに可能性が開けてきます。
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❝ からだを最強の味方に付けて
思い描いているように
やりたいことがやれますように ❞