ソマティック・ピラティス岐阜ではそれぞれのクライアント様の状態や目的に合わせ、さまざまなメソッドを織り交ぜセッションプランを作成しております。以下に、使用するエクササイズや施術の主なメソッドをご紹介いたします。
動きやエクササイズのメソッド
ピラティス
1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラティスが創出したメソッド。呼吸や脊柱、骨盤の動きに重きを置き、動きのコントロール力を育てていきます。元々は軍人のリハビリを目的に創られたメソッドで、そのため床に寝た状態で行うエクササイズが多いです。アメリカに渡ったピラティス氏のスタジオには著名なバレリーナやダンサーが更なる精密な動きを求めて集まってきていたことで一躍有名となりました。「近年ではリハビリテーションを目的としてピラティスを指導したり実践したりする人が増えており、ピラティスを導入することによって大幅なリハビリ時間の短縮、機能改善、怪我の早期発見と予防ができることで話題となっている。さらには、フィットネス関係者のみならず多くの医療従事者がピラティス指導者資格コースに参加し、様々な施設で活用されている(wikiより)」
クラシック・バレエ
バレエのトレーニングは長くて美しく、かつ力強い筋肉を育てるのには最適なトレーニングです。正しい姿勢で立位姿勢を保つだけでも、この上ない体幹トレーニングとなります。ソマティック・ピラティス岐阜では、踊れるようになる目的ではなく、体を整えるコンディショニングとしてバレエの基礎トレーニングを適宜セッションに取り入れ指導しています。
コンティニュアム
1960年代にアメリカ人のダンサーでありビジョナリーのエミリー・コンラッドにより創出されたソマティックのメソッドのひとつ。人間の体の約7割を占める水分という成分に意識を向けたメソッドで、練習者自身が出す音や呼吸、動きで慢性化した筋骨格の動きのパターンを緩めます。決まった動きの型があるわけではなく、練習者個人が自分の体の動きに意識を向け、機械的かつパターン的な思考を緩め、体が持つ自発的な動きに身を委ねる探求型のメソッドです。主に筋膜、神経系に働きかけることを得意とします。参考文献「コンティニュアムとは?」「Continuum: an Overview(英語)」
Ideokinesis
1930年代にアメリカでメイベル・トッドによって創出され、ダンサーや医療従事者の間で注目を集めたソマティック教育のひとつのメソッド。一連のイメージを使って運動制御を改善し、姿勢、筋骨格のアライメント、そして動きの流暢性を増強します。ソマティック・ピラティス岐阜では講師の濱口がカナダ国立バレエ学校に在学中に触れたアイリーン・ダウド氏のエクササイズと論文からのメソッドのご紹介となります。アイリーン・ダウド氏は創出者メイベル・トッドの弟子の Lulu Sweigardからニューヨークのジュリアード音楽院での解剖学の教授の座を譲り受けたダンサーであり振付家、そして教授です。参考文献「ideokinesis(英語)」「Irene Dowd(英語。解剖学に則って作り出された美しい振付を見ることができます)」
ピラティスやコンティニュアム、Ideokinesis はソマティック教育のひとつと書いてあるけれど、ソマティック教育とはそもそも何だろう?
ソマティック教育は、ソマティックスやソマティック・ムーヴメント教育とも呼ばれているよ。練習者の主観的で内的な知覚や経験に焦点を当てていて、姿勢や動き、神経のパターンなどを認識し、再構築するプラクティスを指すよ。
「実践の範囲
ソマティック・ムーブメント教育の目的は、動きを意識することで、人間の身体機能と心の統合を高めることです(中略)
ソマティックムーブメント教育の実践には、次のようなものがあります。
・姿勢と動きの観察
・体感的な解剖学と生理学の探求
・動きのパターン化と再パターン化
・タッチ、言葉による合図、デモンストレーションによるコミュニケーションとガイダンス
ソマティック・ムーヴメント教育のそれぞれのメソッドは、生徒やクライアントに以下のような効果をもたらします。
・インターセプションや内受容感覚を含め、動いている身体の感覚に対する意識を増強する
・客観的な身体的プロセスとして、また主観的な意識のプロセスとしての身体に焦点を当てる
・知覚、姿勢、運動と環境との相互作用の習慣的パターンを認識できるようになる
・知覚、姿勢、運動と環境との相互作用の新しい可能性を発見することができる
・動きを通して、人間の経験の生物学的、心理学的、社会的、生態学的側面を認識することができる
ソマティック・ムーブメント教育は、生涯を通じて様々な状況にある人々の生活活動や専門的な活動に応用することができます。このワークは個人ベースでもグループでも伝えることができ、完全着衣で行われる(ISMETAより抜粋)」
※ソマティック・ピラティス岐阜では上記のメソッドの他に、ダンスやバレエの基礎運動や、各種筋肉トレーニングなども適宜取り入れております。
施術のメソッド
マニュアル・オステオパシー Osteopathic Manipulative Treatment (OMT)
筋肉や筋膜、靭帯等の結合組織に働きかけ、関節の可動域を良好な状態にし、筋骨格を整えます。オステオパシーでは筋骨格を整えることで、神経や内分泌、体液循環など、健康を促進し、人間が持つ自己治癒力を最大に高めることを目的とします。ソマティック・ピラティス岐阜ではマニュアル・オステオパシーの学びによる解剖生理学の理解をセッションに持ち込み、それぞれのクライアント様の状態の理解とご提案するエクササイズや施術の選択の基準としています。リスクを最小限に抑えるためにマニュアル・オステオパシーのテクニックは必要最小限に抑え、それぞれの組織への働きかけはハンズオンヒーリングで行うことが多いです。参考文献「オステオパシー」
ハンズオンヒーリング
名称から様々な想像がされるところだとは思いますが、ソマティック・ピラティス岐阜で提供させていただくハンズオンヒーリングはあくまで筋骨格のアライメントを良い状態にし、それにより神経や内分泌、内臓等を含んだ全身の健康をサポートすることに焦点を当てたボディワークです。局所に施術者の手を置き調整していく手技技術で、押圧はせず、穏やかな施術ながら、精密かつリスクが少なく、多くの場合結果に繋がりやすいためマッサージやエクササイズではどうしても緩まない緊張や不調に対応が可能です。

fin.