
筋肉は「神経の協調システム」の一部
筋肉は自ら収縮する能力を持ち、拮抗する筋肉や外力に応じて柔軟に伸びるのが健康な状態です。
この「伸縮の可逆性」こそが、筋の健全さの指標です。
人体を支えているのは、
骨と骨をつなぐ靭帯、腱を介して骨に付着する筋、
そしてそれらを包み連結する筋膜。
これらは脳・中枢神経・末梢神経と密接に結びつき、
神経の指令を受けながら、私たちの姿勢と動作を微細に調整しています。▶︎「骨は骨だけでは動かない」
「重力線上の骨格」が保つ均衡
骨格が重力線上に整っているとき、
主動筋と拮抗筋はバランスよく働き、
どちらの筋肉も必要な時だけ収縮し、使われない時は自然に休むことができます。
しかし、骨が傾き重力線から外れると、
体を倒れないよう支えるために特定の筋肉が常に緊張し続ける状態になります。
これは単なる「疲労」ではなく、
神経がその筋肉を常時活性化させる学習パターンを獲得した結果。
それが、慢性的な“凝り”の正体です。

神経パターンとしての「凝り」
持続的な筋緊張は、筋肉の伸縮の動きを妨げ、血流を滞らせます。この状態を「凝っている」と認識する方が多いのです。
また、持続的で慢性的な筋緊張は組織の酸素供給を低下させ、痛みや違和感を引き起こします。
マッサージなどで一時的に緩んでも、神経のパターンが変化していなければ
再び同じ緊張が戻ります。
SenseBodyでは、この「神経が記憶した緊張パターン」を
神経可塑性(Neuroplasticity)を活かして再教育します。
筋の反射的緊張を抑制し、骨格のアライメントを再構築することで、
筋肉は本来の柔軟性と休息性を取り戻し、
自然な姿勢と軽やかな動きが戻っていきます。
凝りを「硬い筋肉」ではなく「神経の記憶」として見る
「凝り」とは、硬い筋肉そのものではなく、
神経が学習した古い姿勢パターンの残響です。
だからこそ、力で押し戻すのではなく、
神経に「新しい状態」を学ばせる必要があります。
そうすることで元に戻りづらい、新しい姿勢、新しい軸と共に生活を楽しむことができるようになります。
“Stability within motion. A body that stands with gravity, not against it.”
— SenseBody: 「動きの中の安定を。重力とともに立つ身体を。」