コンテンツへスキップ

可能性を広げる前に、整える— 状態ではなく条件を扱う:ソマティックワークの設計原理

前提〜変わらない条件から考える

私たちは
重力のある環境で、
重さを持った体で動いている。

ここは変わらないということを、前提としてみます。

アプローチ:ソマティックワークの位置づけ

SenseBodyでは、
姿勢や動作、反応に働きかける目的で、
神経系にアプローチするソマティックワークを取り入れています。

このソマティックワークには、
大きく2つの使い方があり得ると感じています。

分類:2つの方向性

① より多くの身体的・心理的な可能性に開いていく方向
② 既存のパターンを整理して再構成する方向

① 可能性に開いていく方向とは

こちらは、

・自由度が上がる可能性
・これまでとは違う感覚や反応、動きが起こりやすくなる可能性

利点:可能性の拡張が起こる
リスク:不安定なまま可能性が広がることがある

② パターンを整理・再構成する方向とは

こちらは、

・崩れて固定しやすい古いパターンを緩める可能性
・別のパターンをもう一つ作ることができる可能性

利点:安定性・再現性が上がる
リスク:新しいパターンもまた固定化が起こり得る

立ち位置:SenseBodyの大枠の目的

SenseBodyでは、最初の前提を元に、

「どれだけバグなく機能できるか」

ここを大枠の基準・目的としています。

そのため、まずは上の図にある②を扱います。

「姿勢も反応も崩れすぎない。」
この土台づくりを優先します。

また、この大枠で目的とする状態は、操作して作り出すのではなく、
条件を見極め、設定した中で自ずと結果として立ち上がるものとして扱います。

ここは一見矛盾するようですが、両立が可能です。

方法:再構成を成立させる条件

この「別のパターンをもうひとつ作る」という大枠を達成するためには、

「重力と体の重さを携えて立位で活動する」という現実を踏まえた
いくつかの条件設定が必要になります。

・防御が立ち上がらない程度の変化の度合いを見極める
・安全な範囲の小さな変化を受け、全身が再調整するプロセスを待つ
・その過程を繰り返し、新しい再構築の機会を設ける

繰り返しは、再構築が確実性を持つための鍵になります。

そのために、日々繰り返し、再現ができるよう、
体の組織の状態・位置・動きの言語化を行い共有します。

一つ目はソマティックの分野において、三つ目は身体教育に限らず教育全般においてよく知られ利用されている指針だと思います。二つ目が見落とされやすく、また、全身の組織を含む神経系の再構成という視点からは欠かせないプロセスです。

設計思想:大枠と小枠

大枠(全体像)では、明確な基準を据え、
小枠(コンパートメント)では、体の動きに結果を任せる。

このような手法を取ります。

結論:可能性の位置づけ

土台が整うと、
可能性はあとから広がる。

SenseBody では、このように考えています。